話数単位で選ぶ、2019年TVアニメ10選

 

KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-9話「大和アレクサンダー THE CHARISMA OF STREET」

-脚本:青葉 譲
-絵コンテ・演出:小林浩輔
-作画監督:立花希望、黒川あゆみ、オグロアキラ、前田 綾
-総作画監督:黒川あゆみ

f:id:MaTggkra72846:20191104175802j:image
基本オムニバス形式でバラエティ豊かなSSSでも特に9話は楽しかった!アレクのプリズムショーは本当に楽しい!
憧れの人(黒川冷)への感謝、そして更なる飛躍のため独りよがりなショーを止めバトルもタイガも何もかも利用してエンターテイメントに仕立て上げた彼のショーには心を奪われます。

 

キラッとプリ☆チャン71話「歌え えもちゃん!なんとかなるなる!だもん」
脚本:冨田頼子
⁃ 絵コンテ:山本三輪子、金崎貴臣
⁃ 演出:秦義人
⁃ 作画監修:斉藤里枝、川島尚、青木康哲、宮崎輝
⁃ プリ☆チャンライブ演出:安藤尚也、川瀬まさお、江副仁美

f:id:MaTggkra72846:20191104175829j:image

2年目になって更に加速度的に面白くなったプリチャン。正直えもい話が多く1つに選ぶのにも迷いに迷ったのですが「ユメ」を扱ったえもちゃんメインの71話を選びました。

“将来の夢”について自分でちゃんと考えたことはなくて、おぼろげにアレやりたいなコレやりたいなと迷ったことはあっても迷い抜いたことはなかったんですね。

でも、えもちゃんは“将来の夢”に対して迷いに迷って迷い抜いた末に「焦らなくていい。世界は広いのだから。前へと進むうちにやりたいことは自ずと見つかる」と結論を出したんです。結局は保留にしてるだけじゃないかと言われたらその通りかもしれないんですけど、「夢に迷うことは当たり前、とにかくやってみよう!」という彼女のエールは非常に自分に刺さりました。

はえもちゃんは自分だけでなく、お姉さんとして弟の友達の為にも考えてこの結論を出したんですけど、そんな彼女の姿はとてもかっこよく映り頼もしく感じます。

普段はクラスの男子が女子に向かって苗字呼びするように『萌黄』と呼んでいるのですが、この回を視聴した後だけはアイドルである彼女に敬意を込めて『えもちゃん』と呼びたくなる、そんな気がしたエピソードでした。

 

女子高生の無駄遣い11話「ゆめ」
脚本:福田裕子
⁃ 絵コンテ:高橋成世
⁃ 演出:橘さおり、北村充基
作画監督:佐々木洋也、中尾高之、能條理行、沈霏、林梦贇、沫沫、孫鵬
総作画監督細田沙織、安田祥子

f:id:MaTggkra72846:20191104175850j:image
女子無駄は基本コメディでちょくちょく思春期の悩みエピソードが挿入される作品ですが、この11話は今までと少し雰囲気が違いっていて、“憧れ”と“恋”が入り混じったヲタのワセダへの気持ちそしてその先の「ユメ」に真摯に向き合った話でよかったです。ワセダはヤマイへの対応でも感じますがあれだけ生徒のために動くなんて本当に出来た教師であり、イケメンだな…と。ヲタも憧れのボカロPに会うために張り切っておめかしする姿は可愛い(とても牛丼屋でキレ散らかしてた女とは思えないくらい)

 

ハイスコアガールⅡ「ROUND18」
⁃脚本:イシノアツオ
⁃絵コンテ演出:山川吉樹
⁃CGディレクター:鈴木勇介(SMDE)

f:id:MaTggkra72846:20191230061142p:image

30分間日高小春に振り回される回。
キャラの細かな仕草が丁寧な本作ですが、この18話ではその真価が発揮されていました。
ファミレスでの艶美な日高の一挙一動には終始ドキドキ。しかしハルオは振り向きません。そんなハルオに対する日高の悲痛な叫びには胸を抉られます。「抱きしめてよ!」とお腹をぶつけて強く催促する日高。しかし抱きしめてこない…ハルオには大野の姿しか見えてないから…

 

みだらな青ちゃんは勉強ができない8話「木嶋くんは精力が足りない」
脚本:横手美智子
⁃ 絵コンテ:井上圭介
⁃ 演出:榎本守
作画監督:船越麻友美、古谷梨絵
作画監督補佐:寿夢龍、直木祥子
総作画監督大島美和

f:id:MaTggkra72846:20191104175917j:image
下ネタ増し増しのラブコメディで毎週バカみたいに笑い楽しませてもらった『青ちゃん』。下ネタと恋愛が相乗効果を発揮してた本作ですが、中でも8話は特に印象強かったです。
木嶋の「好きな人だからこそ大切にしたい」という真っ直ぐでとても誠実な思いに照らされ、今迄気付かないようにしてきた自分の恋心を自覚する青ちゃん。そんな青ちゃんの揺れ動く心情を描写したラストの映像には心打たれました。タイトル回収も見事!
……しかしこのシーンでの木嶋は媚薬を盛られているのですが、そんな状況でもケモノにならず意志を貫く木嶋はすごいっすね…。あと押し倒されて始めに太ももを触られ「えっ男の人は胸から触るってお父さんの本で読んだのに違うの!?」と驚く通常営業な青ちゃんには笑いました


五等分の花嫁11話「結びの伝説3日目」
シナリオ:大知慶一郎 
⁃ 絵コンテ:桑原智 
⁃ 演出:吉澤翠 
作画監督:高野晃久、山村洋貴、宮井加奈杉山延寛
総作画監督:中村路之将

f:id:MaTggkra72846:20191104041917j:image
アニメ五等分きってのサプライズ回。

溢れ出す一花の恋心を表す色使い、一花視点によるイケメン風太郎、そしてそんな自分の想いに引け目を感じてしまう目線逸らし…と「お姉さんとしての自分」と「恋する乙女な自分」の間に揺れ動く一花をこれでもかと魅力的に描かれていて最高でした!

 

魔入りました!入間くん7話「初恋メモリー
⁃ 脚本:井上美緒
⁃ 絵コンテ・演出:佐藤まさふみ
作画監督野田康行

f:id:MaTggkra72846:20191231032613j:image
会長がひたすらかわいい回。
会長の乙女な一面にひたらすらかわいさを感じます。特に会長が入間くんへのメールを少女マンガから引用して打つシーンが普段とのギャップと相まってお気に入りです。

 

RobiHachi7話「一寸先は夢の国」
⁃ 脚本: 金杉弘子
⁃ 絵コンテ:森脇真琴
⁃ 演出: 山田弘和
作画監督: 竹上貴雄、大髙雄太、鐘文山、伊藤一樹、関口雅浩

f:id:MaTggkra72846:20191231033021j:image

森脇ワールド全開!
決してネガティブな言葉は発してはならない愛と正義のテーマパークを舞台とし、ミュージカル演出や森脇監督お馴染みの増殖(?)演出などが施されており観ていて非常に楽しいエピソードでした。

 

鬼滅の刃19話『ヒノカミ』
絵コンテ・演出:白井俊行
作画監督:鬼澤佳代、遠藤花織、永森雅人
作画監督補佐:藤原将吾、白井俊行
⁃ 原画作画監督:河村郁美

f:id:MaTggkra72846:20191104042102j:image
ただひたすら映像を観てすげぇ…って思った回。ヒノカミ神楽に呼吸を切り替え!追いかけっこ!禰豆子覚醒!兄弟合体技!等々ed映像に入るまでひたすら息を呑むばかり。原画のトップクレジットをみて色々と納得しました。エフェクトもアクションもすごいし、これら一連のシーンの魅せ方がすごくよかった…

 

ゲゲゲの鬼太郎(6期)第68話「極刑!地獄流し」
⁃ 脚本: 伊達さん
⁃ 美術:加藤恵
⁃ 演出:畑野森生
作画監督:袴田裕二

f:id:MaTggkra72846:20191230060909j:image

心荒れた男が真面目なスーツの男性と共に地獄巡りするお話。
まず何より映像に畏怖する回でした。まるで男の心象風景を映しだしてるかのような荒廃した地獄の表現、自分が自分を吐き出すゴアな描写には視聴していてキツさを感じます。
また映像面だけでなく、この回は話運びがとても素晴らしく、様々な感情を引き出された回なのですが、変に説明しても感動が削がれるだけなので是非初見の楽しみをして頂いて欲しいです